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2009年6月15日 (月)

縮んで行く男

時々無性に見たくなる映画がいくつかある。
溝口健二の作品、ペドロ・アルモドヴァールの作品、
それにジャック・アノルドの作品などこれらの作品は
それぞれリージョンが違うのでフランスでも日本でも
見たいと思う時に見られる様にフランス方式と
日本方式の両方のビデオなりDVDなりを2カ所に
置いているが一本だけどうしても日本方式のビデオも
DVDも見つからないものがあって困っていた。
まあ命に関わる様な事でもないので<困っていた>
というのは少々オーバーだが。
でもやはり見たい!と思う時に見られないのは
精神衛生上悪いのでなんとか方法はないかと密かに
悩んでいた。

それはジャック・アノルドの
<縮んで行く男>という怪奇というか特撮映画で、
僕がパリでもう20年程前に見つけて気に入って
いる映画である。
ジャック・アノルドは1950年代に特撮(ちょっと
言い方が古いかも、今ならCGということになるのかな)
を使った映画を撮った人で有名なのは<半魚人の逆襲>
(これも大好き)だがこの<縮んで行く男>もかなり
良く出来ている。

これは海の船上で放射能を受けた青年の身体がその
後遺症で日ごとに縮んで行き最後には見えなくなる程になる
という悲惨な話で、見ていてやりきれなくなってしまう。
特撮がとても良く出来ていて地下室での自分の背丈よりも
大きい毒グモとの格闘シーンは
けっこう手に汗を握ってしまう。

この映画はフランスsecam方式なので日本にいるときは
見られなかったが、偶然見つけた京都の吉岡映像という
会社でNTSCリージョンに変換してさらにDVDにして
もらった。やっと念願が叶い日本でも見られる事になり
早速、今晩数年ぶりにこの映画を楽しんだ。

今日この映画を見ていて気がついたが
スペインの監督で大好きなペドロ・アルモドヴァル
の<トークハツー>の中で無声映画のシーンがある、
これはまさにこのアノルドの<縮む男>を少々
かえてアルモドバルが無声映画風に作ったシーンだと
解った。

僕はこのアルモドヴァルの映画が大好きで
色んな作品を見ている。中国のウオンカーウアイ
と同じ様に全体の色使い、流れる音楽やそれぞれの
人物の設定などが実にうまく、美しく、エロティック
で一つとして詰まらないものはない。
きっとこの人の映画の所為だろうけれど
この頃僕はスペイン語が話したくてたまらない。
勿論、話せないので習いに行こうかと
真剣に悩んでいる。

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