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2009年5月27日 (水)

ロベール・ドワノー写真展

京都でRobert Doineauロベール・ドワノーの写真展を見に出かけた。
ドワノーは1940年~60年にかけてパリの街、そこに集う、そこに生きる人達の写真をいっぱい撮った。

とくにドワノーの撮った子供達には笑顔があり生活があり、生命がみなぎっている。僕はアジェ、ウイリー・ロニスの写真が大好きだがドワノーの写真にも何処か同じものが感じられる。

勿論有名な写真家なのでポスターにも絵はがきにもカレンダーにもなっているので、きっと世界中の人達が見ているに違いない。僕もほとんどのものは見た事があるが何となく行ってみたくて出かけた。

展覧会はおもしろく出来ていて50、60年代のシャンソンが会場に聞こえていた。そこにはパリがあった。生き生きとした、憂鬱な、つんとすました、物怖じしない、こよなく人間味のある、おしゃれで、服装に無頓着で、スケベでインテリで失礼な僕の好きな、同時に大嫌いなパリ、僕が30年住み続けた、パリがそこにあった。

誰も人がいなかったらきっとそこに座り込んで大声をあげて泣いたに違いない。僕が何処に行こうとも僕の青春はパリに残っている。

どうしてもこれだけはカバンの中には入れられないし送る事も出来ない。ヘミングウエーが<移動祝祭日>の中で同じ事を言っている。

もし君が幸運にも
青春時代にパリに住んだとすれば
君が残りの人生を何処で過ごそうとも
パリは君についてまわる

プレヴェールもドワノーがすきでドワノーの撮ったプレヴェールの写真がいくつも残っている。ドワノーの子供達を見ているとプレヴェールのこの詩が浮かんでくる。この翻訳は高畑勲さんのことばたち(Paroles/ぴあ出版)より。
今まで読んだプレヴェールの翻訳書の中では僕の一番好きな訳本だ。

劣等生

頭でもってヤダという
だが心でもってウンという
好きな人にはウンと言い
教師にはヤダと言う
立つ
質問され
問題がみんな出揃う
突然馬鹿笑いして
すべて消す
数字に単語
日付に名前
章句に罠
先生が脅そうが
神童たちが野次ろうが
色とりどりのチョークで
不幸の黒板の上に
描く 幸福の顔を

Pic
 Robert DOISNEAU- Ecoliers

 

 

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